どうも、エマです。
自己紹介第2弾です。
予告とタイトル変わってるとかいうツッコミはナシでお願いします。
第1弾はこちら
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はじめは好きじゃなかったビールの美味しさに気づいた私、それからは飲み会と言えばビール、家でもビール(発泡酒、第3のビール含む)。
でもビールは炭酸でお腹がふくれるので、たいてい3杯くらい飲んだらワインかカクテルに移行……という生活を続けておりました。
あ、でも夏場のハッピーアワーは居酒屋に駆け込み、1時間でビールのみ6~7杯飲んでた気もする。
いつものキンキンに冷えたジョッキで乾杯。
夏はもちろん、冬でも、温かい室内で飲む冷えたビールは美味しい!
和洋中、何にだって合う包容力。
いつも裏切らない、一緒にいて落ち着く安心安定の本命。
でも、たまには、ちょっと違うシチュエーションだって楽しみたい。
そんな乙女心(当時は)
一時期、あちこちに乱立するちょっと小洒落たワインバルにハマっていたことがありました。
美味しくて見た目にも華やかなおつまみ。
黒板に書かれた横文字のメニュー。
ちょっと薄暗い間接照明が、リノベーションされた店内を照らし出す。
こぼれグラスワイン。
樽生スパークリング。
自家製サングリア。
キラキラした、心躍る名称の数々。
だがしかし。
だがしかし。
私は一杯目からワインなど強いお酒を飲むと決まって悪酔いしてしまうので、
「はじめの一杯はビール」
を頑なに守り続けていました。
そんなある日のことでした。
メニューに載ったビールの欄を見ていたら、定番の日本のビールと並んで、はじめて見る銘柄が。
それまでも、ギネスとかハイネケンとかバドワイザーとか、メジャーな海外のビールは飲んだことがありました。
でもそれは、他の店ではお目にかかったことのない名前。
明日は休みで特に予定もないし、今夜はちょっと冒険してみるのもいいかも。
そんなワクワクする気持ちで、そのビールをオーダーすることにしました。
グラスに注がれて目の前に出されたそのビールを見て、一瞬目を疑う。
あれ、黒ビールではないはずだけど、色が濃いなぁ。
そして香りも強い。
ワイン?
ブランデー?
……じゃないよねぇ。
そろそろと、口をつけて、さらにびっくり。
「え、これがビール!?」
鼻腔を刺激する強いカラメルのような香りの奥に、スパイシーさがやってくる。
口内に広がり、飲み干した後もなお残る濃厚な甘味と苦み。
喉越しとキレを楽しむいつもの生中とはあまりに対照的。
衝撃で撃ち抜かれたように固まって、しばらく声がでなかった。
ようやく、絞り出すように出たひとことは
「美味しい……」
何だこれ!
美味しい!!
こんなビールがあるなんて!!!
私の中のビールの概念が、ガラガラと音を立てて崩れていった。
頭の中で、どこからともなく流れてくるイントロ
懐かしいメロディー
「あ~の日 あの時 あの場所で
君に会えなかったら~♪」(c小田和正)
それが……私とシメイの出会いでした。
シメイビールとは
Wiki先生によると
シメイ (Chimay) はベルギーのシメイにあるスクールモン修道院で醸造されるトラピストビールの名称である。
(中略)
中世からビール自体の生産は行われていたが、トラピストビールとしての生産がシメイ醸造所にて始まったのは1862年からとなっており、当初は地域の失業者を雇用する目的であったと伝えられている。1876年からはチーズ(シメイ (チーズ))の製造も行うようになった。他のトラピストビールと同様、シメイの販売による利益は、修道院の活動および地域の開発にのみ当てられている。
トラピストビールとは、トラピスト会修道院で作られるビールの名前で、171か所ある修道院のうち12か所のみで生産されているそうです。
他の修道院でもビールは生産されているけれど、厳密な基準があって、「トラピストビール」の名を名乗ることはできません。
トラピストビールの呼称は1962年にベルギー貿易通商裁判所が承認し法的に保護されたものである。
1997年には名前の乱用を防ぐため国際トラピスト会修道士協会(ITA)を設立し、基準を満たした商品にのみ「Authentic Trappist Product」の文字の入った六角形ロゴマークが印刷されたラベルの使用を許可する取り決めをしている。基準とは下記の通りである[1]。
どうして、修道院がビール製造してるの?
元々、ヨーロッパでは飲み水の確保が難しかったため、ワインやビールなど保存のきく飲物が作られ、振る舞われていました。
修道院では、生産自活の一環として、ワインやビールを生産。
貴重な収入源にもなっているということらしいです。(基準を見ると、あくまで営利目的ではないみたい)
いつも飲みなれたビールとの違い
なぜこれほど衝撃的なまでに違いを感じたのかというと、そもそも種類が全然違ったのです。
普段飲み慣れていた大手国産ビールメーカーのビールはピルスナーというラガー系ビール。
この時飲んだシメイビールはエール系ビールという、製法からしてまったくの別物。
ずっと冷えた生中が一番だと思っていた。
というか、それしか存在していないと思っていた。
でも、世界にはこんなビールがあるのか。
私のこれまでの知識と嗜好は、何て狭かったんだろう!
こうして、私の目の前にはビールの新たな世界が開かれたのでした。
次回、「この素晴らしき世界」(『私がビールに目覚めるまで』飛翔編)に続く(気が向いたら)